ゴッドネス・ティア
第二章
「ふん〜♪ふん〜♪」
特に人が賑わうこの時間帯。
わいわいがやがや、
この街は一晩中騒いでいる。
賑やかだ、
実に賑やかだ。
男は酒を飲み明かし、
女は世間話に花を咲かせ、
子供はその周りをパタパタと走り回り、
ご老人はステージで軽やかに舞う踊り娘の女達を見物し、静かに語り合う。
ああ、楽しい。
「ふふーん♪」
酒に酔って昼間からグデグデの男女の間をすりぬけ、
一人の女は鼻歌を歌いながら歩いていた。
そして、一人の男の子とぶつかる。
男の子はドスンと地面に腰を打ち付けた。
男の子にしてはかわいらしくて女の子にも見える。
「あ、すみません」
自慢の微笑みで軽く頭を下げると、男の子の傍にいた色白の少女がポッと顔を朱に染めた。
少女にも笑いかけるとまた鼻歌を歌い出し、男の子の連れであろう変な色の髪をした少年と、長身男性の隣をすりぬける。
去り際に、背後からの視線が痛かったのは気のせいではないだろうが、そんなの無視して昼間のわりに薄ぐらい物陰に入る。
そして、誰もいないのを確認して手の中の物を広げた。
袋や角ばった入れ物がいくつか転がり落ちる。
ニヤリと笑み、中身をひろげると、
チン…チリーン……
金属音が辺りに響く。
満足げに笑みを深くし、
「ヘヘッ、大量大量…♪」
落としたお金を拾いあげ、愛しそうにキスをする。
そして、盗んだ財布にしまい懐に隠すと、
濃い桃色髪のフワッとはらい、豊かな乳を揺らして立ち上がった。
肩までかかる貝で作った長いピアスも揺れる。
そして、また鼻歌を歌いだし街へ戻って行った。
特に人が賑わうこの時間帯。
わいわいがやがや、
この街は一晩中騒いでいる。
賑やかだ、
実に賑やかだ。
男は酒を飲み明かし、
女は世間話に花を咲かせ、
子供はその周りをパタパタと走り回り、
ご老人はステージで軽やかに舞う踊り娘の女達を見物し、静かに語り合う。
ああ、楽しい。
「ふふーん♪」
酒に酔って昼間からグデグデの男女の間をすりぬけ、
一人の女は鼻歌を歌いながら歩いていた。
そして、一人の男の子とぶつかる。
男の子はドスンと地面に腰を打ち付けた。
男の子にしてはかわいらしくて女の子にも見える。
「あ、すみません」
自慢の微笑みで軽く頭を下げると、男の子の傍にいた色白の少女がポッと顔を朱に染めた。
少女にも笑いかけるとまた鼻歌を歌い出し、男の子の連れであろう変な色の髪をした少年と、長身男性の隣をすりぬける。
去り際に、背後からの視線が痛かったのは気のせいではないだろうが、そんなの無視して昼間のわりに薄ぐらい物陰に入る。
そして、誰もいないのを確認して手の中の物を広げた。
袋や角ばった入れ物がいくつか転がり落ちる。
ニヤリと笑み、中身をひろげると、
チン…チリーン……
金属音が辺りに響く。
満足げに笑みを深くし、
「ヘヘッ、大量大量…♪」
落としたお金を拾いあげ、愛しそうにキスをする。
そして、盗んだ財布にしまい懐に隠すと、
濃い桃色髪のフワッとはらい、豊かな乳を揺らして立ち上がった。
肩までかかる貝で作った長いピアスも揺れる。
そして、また鼻歌を歌いだし街へ戻って行った。