ゴッドネス・ティア
「ぐふっっ!!」



女とは思えないような悲鳴を発し、華蓮とル・メイは体を地面に打ち付けた。


激しい痛みが体を伝う。


とても立ち上がれない。



「う、くそっ…」



「か、かかか華蓮ちゃん大丈夫!?」



なんと、ル・メイは何故か華蓮の上に乗っかっていた。


なので五体満足、無傷である。


一方、華蓮は下敷きなり、腰を打ち付けていた。


五体満足ではあるが無傷というわけではなさそうだ。



「いってぇーー…」



一番重傷の腰をさすりながらゆっくりと体を起こす。



「だ、大丈夫?」



「あ、ル・メイ…オレは腰いてぇけど平気」



上空○メートルから落ちたというのに、たいした体だ。と、ホッと息をつくル・メイ。



「よかった…」



「それより、他の皆は…?」



いつも傍にいるばずの仲間衆を見渡す。がそこには忽然と姿がない。



「…いない?」



「えぇ…?」



重い体でヨロリと立ち上がってみる。


雨が降っていたので、服が水分を吸って気持ち悪い。


辺りを見渡した。


そこは、何もない草原だった。

見覚えのない景色。


どうやら、かなり遠くまで飛ばされたらしい。



「ここは、何処…?」


「何処なんだ…?!」



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