ゴッドネス・ティア
どのくらい歩いただろうか。


雨は次第に酷くなり、全身はシャワーでも浴びたように全て水を帯びていた。


足はフラフラ、体はボロボロ。


華蓮の方は腰の痛みが酷くなり、顔を歪ませている。


そんななか、二人は素晴らしいものを発見した。


辺りは闇に包まれ、一キロ程離れた此処でもカラスの鳴き声が聞こえるそれはなんとも不気味だが、二人にとってそんなこと関係なかった。



「村だ!!」



まるで、迷いに迷った中、やっとオアシスを見つけたようなホッとした笑顔で二人はその村へ全力疾走していった。




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