ゴッドネス・ティア
「キャッ、華蓮ちゃん怖くないんだったらかくまってよぅ!!」



「ばっ、お、おまえ騎士として情けねぇとか思わねぇのかよ!!」



「思わないもん!!」



ル・メイは必死に華蓮に隠れようとするが華蓮はそれを断固拒否してまた喧嘩が起こる。


家のドアからドアノブに手をかける人影が見えた。


長い爪に黒いマニキュア。


白く、細い腕が二人の予想を確信に変える。


そして、そいつが姿を現した。



「うるせえっつってんだよ、静かにしろ!!」



そいつはそう暴言を吐いて現れた。


二人は目を丸くした。


その姿は全く予想と反するものだったから。


漆黒の長い髪をツインテールで結わえ、全身フリフリのゴシックファッションに超ミニスカート。加えて黒い厚底ブーツ。


そして………



「…シャランよりちっちゃいね」



「ああ、あと負けないくらいの愛らしさがあるぞ」



「身長140センチくらいかなぁ…?」



「うーん、多分それくらい…」



ものすごく小さかった。


とてもかわいらしい姿。


ハロウィンのちびっ子魔女にでも出てきそうだ。


二人は予想に反するかわいらしい姿にホッと胸を撫で下ろした。のもつかの間…



「無視すんな、このクズ!!」



かわいらしい姿は暴言と共に崩れ落ちた



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