ゴッドネス・ティア

「今の女…」


「どうしたんですかスノーリアさん？」



ポツリと呟いたスノーリアの顔を覗き込むヒサノ。

スノーリアは何か考えるように眉間にシワを寄せた。



「…あの女、昨日の踊り娘ではないか？」


「え？！」


「あ、そういえば本当だな。踊り娘の中で一番目立ってた奴だろ？」


「あ、ほんとだね！キレイな人だったなぁ〜！」


「アランずるいですよ〜っ」



アランとヒサノがワーキャー言い合っている頃、スノーリアだけは不可解そうにしかめっつらのままだ。



「…あの女、怪しい…」


「…え、何？スノーリアなんか言ったか？」


「…いや、何でもない、行こう」



そして四人は一人を除いてルンルン気分でケルサニオス街を後にしたのだった。