私と彼の幸せの定義について



『ねぇ、暁人さん。』

「なんでしょうか?」

『私、病気かしら?』

「ほう、どうしてそう思うのですか?」

『私ね、最近ここが痛いの。きゅーってなって息ができないわ。』

「そうですか、それはきっと恋煩いでしょう。」




あの日初めて知った恋煩いというもの。


恋煩い:恋に悩むさま、人を思慕するあまり病にかかったような様子を呈するさま、などを意味する表現。


と、辞書に書かれていて、私は誰に恋をしているのかしら?と思っていたけれど

それはすぐに証明された。


『私、暁人さんのことがきっと好きなのね。』


彼のことを思うときゅーって胸がしめつけられて

彼と近づいたら苦しくなった。


これはまさしく恋煩い。


< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop