クマのぬいぐるみ
「いいんですか?気にしなくても良かったのにわざわざありがとうございます。」
そう言うと彼女は俺からオルゴールを嬉しそうに受け取った。
「では失礼します。」
俺は暁子さんの家をあとにした。俺は自分の部屋に戻ると子供みたいにウキウキして一人でずっと布団の上でにやにやしていた。


しばらくして隣の部屋から暁子さんの声が聞こえた。いつ聴いても癒される声だ。話の内容から察するとどうやらまた電話をしているようだ。俺ははやる気持ちを抑え切れずイヤホンを耳にした。
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