クマのぬいぐるみ
それは、紛れも無く一人の黒ずくめの男が暁子さんの部屋に入ってきたのである。そいつは音を立てずに暁子さんの部屋を物色し始めた。
『ヤバイ…!どうする?警察に連絡するか?…しかしそれでは俺が付けた隠しカメラやオルゴールに仕掛けた盗聴機がバレてしまうかもしれない。』
俺は混乱した。まさか犯罪をした事によって第三者の犯行現場を目撃するとは思わなかった。
とにかく俺は家を飛び出た。直ぐさま隣の…暁子さんの家のベルを鳴らし続けた。
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