クマのぬいぐるみ
「暁子さん!強盗ですよ!暁子さん!?」
俺はドアも叩いた。


するとドアが勢いよく開いた。




バタン!


「ちょっとアンタ何よ!?こんな夜遅く!」
俺は目を疑った。たしかに慌てていたが隣の部屋を間違える事なんてありえない。そこには50歳を過ぎただろうか…中年の女性が不機嫌そうに立っていた。
「あの…お宅に強盗が…」
「はぁ?何言ってるの?そんなのいませんけど!?」
その人が振り返る。
「ちょっとアンタぁ!来てよ」
その女性は奥で寝てる夫らしい人に話し掛けた。
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