クマのぬいぐるみ
彼女が差し出したのは可愛らしいクマのぬいぐるみ。綿が表面にふわふわ付いていて全体的に薄茶色がかっている。日常ぬいぐるみなんてものに縁がなく、なんだか懐かしい感じもした。
「あの…もしよかったら受け取ってくれませんか?私ぬいぐるみ大好きで、淋しさ紛らわしにたくさん買ったんですけど、ちょっと買いすぎちゃったみたい。」
女の子から物をプレゼントしてもらった事は生まれてこの方なく、俺は何の不審もなくそのぬいぐるみを快く受け取った。
「あ…ありがとう。ぁ…ぃやすいませんね。大事にします。」
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