君と過ごした嘘つき時間

「安心して、琴葉…うちもだから」

涙目で、私の肩に手を置く侑華。

そっか…あっつーも
中学と変わらず相当モテてらっしゃるからね。

「ぁーぁー、弁当なんて喉通らないよー」

「そんな事言わないの。
ほら侑華ちゃんの好きな卵焼きぃ〜」

「わーい!」


今は校庭に3人でランチタイム。

パクっと雅ちゃんのお弁当に入っていた
卵焼きを食べる侑華。

「喉通らないんじゃなかったの?」

「雅の卵焼きは、まぢ神味!!!♡
喉通らないって言う方が可笑しいって!」

「ありがとう」


微笑む雅ちゃんのお弁当を
次々にもらい食いしてる女の子…。

これぞ、食いしん坊侑華降臨だ(笑)

「侑華、雅ちゃんのなくなるからやめなよー」

「大丈夫だよ、琴葉ちゃん。
お弁当ならまだまだ持って来てるから♪」
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