君と過ごした嘘つき時間




「でも本当今でも信じられないよなー!
まさか天宮の奴が助けに行ったとわ」

「へ?」

「だってあの日、うちが拓馬に
琴波河川敷にいるんだって…って言ったの
聞いてたみたいでさー。」

「だから天宮さん、琴波ちゃんの居場所が分った途端飛び出して行ったんだね!」

「わざわざ琴波の為に行ったんだよアイツ〜」

芯は良い奴なのかもな…って
侑華
ニコニコと笑いながらお弁当を頬張る。

そう………だったんだ。



あたしのために…?



─────ほろほろほろほろ



「ぅわっΣ ちょ…何泣いてんだよ!」

「ど、どーしたの!?琴波ちゃん!!!」

「だっでぇぇえええ〜~~。
ヒック…うぅ…あたしのためって言うのが
嬉しくて〜〜~」



< 102 / 124 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop