君と過ごした嘘つき時間
「でも本当今でも信じられないよなー!
まさか天宮の奴が助けに行ったとわ」
「へ?」
「だってあの日、うちが拓馬に
琴波河川敷にいるんだって…って言ったの
聞いてたみたいでさー。」
「だから天宮さん、琴波ちゃんの居場所が分った途端飛び出して行ったんだね!」
「わざわざ琴波の為に行ったんだよアイツ〜」
芯は良い奴なのかもな…って
侑華
ニコニコと笑いながらお弁当を頬張る。
そう………だったんだ。
あたしのために…?
─────ほろほろほろほろ
「ぅわっΣ ちょ…何泣いてんだよ!」
「ど、どーしたの!?琴波ちゃん!!!」
「だっでぇぇえええ〜~~。
ヒック…うぅ…あたしのためって言うのが
嬉しくて〜〜~」