君と過ごした嘘つき時間


「うちもそろそろ思い切って
拓馬に告ってみよーかなぁ…」

「え、侑華ちゃんって亜津嶋君と
付き合ってたんじゃなかったの?」

「付き合ってないよ。
こう見えても侑華ってば
自分の恋愛になるとすっごい消極的なの…」

「琴波余計なこと言わないで〜!」


─────キーンコーンカーンコーン…



そんなガールズトークをしているうちに
5限目が始まる5分前の予鈴が鳴った。


「やっべ、もうそんな時間!?
弁当全然食べてないんだけど〜〜~っΣ」

「次の授業なんだったっけ?雅ちゃん」

「えーっと、確か生物だった気が…」


それを聞いてハッとする。


「「「移動教室!!!」」」


慌ててお弁当を片付けて
あたし達3人はダッシュで教室へと向かった。

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