君と過ごした嘘つき時間
□ □ □ □
「ふぇ〜~…終わったぁ!」
「やっと帰れるね」
「侑華、雅ちゃん帰ろ〜?」
「うん!帰ろ」
終礼が終わりこれでもう放課。
だからあたしは帰って
一刻も早く寝たい。
5限目お昼のあとだったから
すんごーーーく眠たくて眠たくて…
6限目なんか丸々寝ちゃってたよぉ!
「侑華はーやくー!」
「う、うん………」
「「………?」」
いつもなら一番帰る気満々の侑華が
今日は珍しく、帰ろうとしない。
それを見て、あたしと雅ちゃんは
顔を見合わせる。
「侑華ちゃん、どこか具合が悪いの?」
「うーーーん」
「侑華ー。早く帰ろうよぉ」
「先に帰っていーよ」
「ちょ、侑華まじでどうしたの!?」
明らかに様子がおかしい…。
その時だった。