君と過ごした嘘つき時間

「お前がそんなに真剣に話すなんて
余程のことがあるからだろ?
だから、連絡するまで大人しく待っとけよ?」

にへっ…と笑うあっつー。
それを見て頬を赤らめる侑華は

「うんっ!」

満面の笑みで答えた。


なーんだ。
そういうことだったのか…。

さすが侑華、やるぅ〜!


気がついた頃には
あっつーはもういなくて
ルンルン気分の侑華はと言うと…


「帰りどっか寄って帰るー?」

なんてニコニコ笑顔で言うものだから


「仕方ないなぁ〜。」

「いーよ」


呆れるあたしと嬉しそうな雅ちゃん。

帰るの遅くなるけど
まぁ、こんな幸せそうな侑華久々だし
少しくらい付き合ってあげますか…!

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