君と過ごした嘘つき時間
「みんなでこれて良かったよね♪」
「うん!」
天宮君も、
行かないとか言ってたくせに
結局来てくれたからよかった…。
「楽しみだね、天宮君!」
席を立って前に座っている
天宮君を覗きこんで
ニコって笑ってみたけど
「・・・」
(無反応…)
「あ、あはは」
雅ちゃん隣で苦笑。
あたしは、頭に隕石が落ちたみたいな感じ。
「こーーーーーらーーーーー!!!
紫野原ああああ!
危ないから席から立つなって言ったはずだぞー!!!」
バス内のみんなが耳を塞いだ。
「う、うるさいよぉ…」
「センセー耳がーっ!」
「いいから早く座らんか紫野原ぁ」
「わわわわわかりました」
そう言って座ろうとした時
━━━━━ガタンッ…ゴンッ!
「いーーーーーーーーったぁああ!」
「だ、大丈夫!?琴波ちゃん!」