君と過ごした嘘つき時間
「駄目だこりゃ(笑)」

「今朝通学途中のバスで
彼に話しかけられたのー!」

「「え!?/は!?」」

何でわざわざ、二人してハモるのよ・・・。


「な、なんて!?
なんて話しかけられたの!?」

「それは、私が
お年寄りのおばあさんに席を譲ったから」

「誰も話しかけられた
きっかけなんか聞いてねーよ!」

「それにしても、琴波が席を譲る…って」

「あっははははは!ありえねぇー(笑)」

こ、こいつらぁー………。

私だってそれくらいのマナーくらい守るわよ!

まるで二人共
私がそんな事するわけ無いって思ってる。

「お前がそんな事するわけ無いだろ!(笑)」


・・・・ほらね。やっぱり…。

でもね?
そこまで爆笑されるって
案外、哀しくなるのよ?(泣)


「もぅ、いいです………」

そう言って私は、
トボトボ自分の席へ帰ろうとした。

「ご…ごめんって、琴波!」

「ぅん、大丈夫だょ?
・・・はは…ぁはははは…。」

「紫野原、ぉ前顔死んでるぞ?(笑)」

顔が死んでて、すみませんね…。

「こら拓馬!
調子に乗るのも、いい加減に…。」
< 21 / 124 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop