君と過ごした嘘つき時間
「いつまでも、そんな子供みたいな事
言っちゃ駄目でしょ?

来年はあなた達が3年生なんだよ?

私がいなくても大丈夫だよ。
委員会だって、
これから3年生の分も頑張るって言って
委員長になったんだから。

ちゃんと、有言実行しないと駄目!」


「琴波…先輩…。」

私は彼女の涙を
自分のハンカチで拭ってあげた。

「泣いちゃ駄目。
そんな顔で私達3年生を見送るの?」

「グズッ…いいえ!」

「うん…、笑顔の方が似合うよ」


私は、ニッコリと微笑むと
涙を制服の裾で拭きながら
笑いかける彼女が可愛くて…。


「こーとはー。そろそろ行くよー」

教室のドアに手を掛けて
後ろを振り返って侑華が言った。

「うん。今行く」

「琴波先輩、ブーケ!」

「あ、そうだった(笑)」


結局まだ、つけてもらってないや(笑)
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