君と過ごした嘘つき時間
それから、女の子達は、
渋々帰って行き…。


「亜津嶋ぁー!写真撮るぞ
お前も早く来い、ノロマ!」

「わりー、すぐ行く。
じゃあな?二人共…」

「待って!」


友達から呼ばれたあっつーの

腕を掴んで引き止めたのは…

「侑華?」


「私とも写真撮って!」

思い切って言った侑華は
お顔が真っ赤のリンゴ状態…(笑)

あっつーはいきなりの事に
少しびっくりした様子だったけど

彼はすぐに

「いいぜ!」

笑顔になって返事をした。

「ありがとう。琴波…撮ってくれる?」

「うん!いいよ♪」


正門の立て掛けの所で
男女二人が肩を並べ立っている。

二人が、恋人同士みたいで…

とてもお似合いだった。

「はい、チーズ」

─────パシャッ
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