君と過ごした嘘つき時間

そ～言えば、彼は…
天宮君は、どこの高校に行ったのかな？


頭が良いから、きっと
レベルの高い所に行ってるよね…。


それに比べて、私ったら
頭が悪すぎる馬鹿だから…
侑華は楽々とこの高校に通ったけど
私は、侑華と一緒の所に行く為に
必死に猛勉強して…。

なんとか、通る事が出来た。

ホント、あの時は地獄の日々だったよ(笑)


この学校に来るのですら
あんなに苦労したのに
天宮君みたいな、
頭のいいひとが行く学校なんて
もう、どんなに、頑張っても無理(笑)


もう、逢えないのかなー。
前は毎日の様にバスで一緒だったのに…。

急に逢いたくなってきて…
少し涙腺が緩んでしまった。


その時…

「では、今から廊下に並ん…
─────ﾊﾞﾝｯ　」

先生の言葉を遮ったのは
勢い良く開けられた教室のドアだった。