君と過ごした嘘つき時間
翌日…
「はい、琴ちゃん…お弁当!」
「ありがとう、お母さん」
「今日からお弁当張り切って作らなきゃね!」
ガッツポーズをして
意気込んでいるお母さん(笑)
「乙葉はいつ帰ってくるんだ?」
「あら、パパったら…。
乙ちゃんの事が気になるのね♪
明日の水曜日よ。
帰って来たら、ひとまず学校に行くみたい」
フフっと笑うお母さん。
「学校?
仕事で疲れてるんじゃないの?」
さすがに、学校行くって
ハードスケジュールすぎ(笑)
「乙ちゃんも、高校三年生だからね。
進学したいんだって、あの子…。」
「モデルを続けるんじゃないのか?」
「さぁ?そこまでは、分からないけど。」
お姉ちゃん、進学したいんだ…。
私だったらどーするかなー?
って、まだ昨日入学したばかりなのに(笑)
「じゃあ、私行ってくるね。」
「いってらっしゃい琴ちゃん」
「いってらっしゃい」
両親に見送られながら
私は、ローファーを履いて
学校へ向かった。