君と過ごした嘘つき時間
彼はいつもその席に座るけど
彼がいつも座る後ろの席は
普段は誰かが座っているから
私が座れるのは、滅多にないこと。

でも、今日は珍しく座れたことに
もう、嬉しすぎて涙でそう(笑)


そんな時…バスの入り口の所の
棒に捕まって立っているお年寄りがいた。

・・・ぁれ?

このおばあさん、さっきの…。

私は、バスが信号で停まったのを確認すると
すぐにその席から立ち上がった。

「あの…。おばあさん。
よかったら、この席座ってください!」

「あぁ、すまないねぇ。ありがとう」
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