君と過ごした嘘つき時間
天宮君を探しに行くのが目的だったはず…

すごく脱線しちゃった(笑)



学校に来ているはずなのに
HRが終わっても、
彼は教室に姿を現すことはなかった。


一時限目は英語の授業で
授業が始まっても戻ってこない。


「どこに行ってるんだろ…」


そんな時、先生が口を開いた。

「天宮君は?来ていないのかしら?」

「鞄あるから来てると思いますよ」

先生の質問に答えたのは、あっつー。

ちょこちょこ振り返るあっつーと
何度か目が合って…。

『気になりすぎ(笑)』と口パクで言ってきた。


気になりすぎどころか
気になりまくりだよ!(笑)

「一体どこにいるのかしら…」

─────ガタッ


「先生、私探して来ます!」

「え?琴波ちゃん?」

「雅ちゃん、私行ってくるね!」

後ろを振り向いた雅ちゃんに一言告げて
教室を飛び出した。
< 71 / 124 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop