君と過ごした嘘つき時間
「天宮君…ねぇ天宮君ってば。起きて?」
私は彼の肩を少し揺さぶって
こちらに背中を向けている天宮君を
起こそうとするものの・・・
お、起きない…。
どーしよ。早くしないと
授業終わっちゃうよー!
「ねぇ、天み………きゃっ」
急に腕を引っ張られ
彼の綺麗な顔が私のすぐ目の前にあった。
「うるせーんだけど…。」
「あ、あの…ごめんなさぃ。
でも、天宮君朝から来てるのに教室いなくて
授業も出てなかったから心配で…。」
「あっそ。さっさと1人で帰れよ。邪魔」
ここまで、冷たく言われるなんて…。
でも、こんなところで負ける私じゃない!
それも好きな人なんだもん。
絶対にこのままで終わらせないんだから。
「中学の時から…好きでした!!!」
「・・・あ"?」
あわわわわわ〜Σ
ど、どーしよ!私今なんて…。