君と過ごした嘘つき時間
「気が変わったってやつ?」

「え?」

「ぉ前…おもしれーんだよ。
この俺に、友達になってくださいとかさ…。
今までにいなかったタイプ(笑)」

「は、はぁ…。」



「つーか…
俺と毎日会ってたってどーゆーこと?」

「え?どーゆーことって
毎日朝の通学バスの中で…って、
覚えてるわけないかー、ハハッ

だって話したの
卒業前の最後の登校の時だけだったし!」



きっと、今の私
上手く笑えてない。

本当は、哀しい。

だって、私にとって思い出の通学だったのに。
それを忘れられてるなんて…

春休みだって、1ヶ月もなかった。

この短期間に忘れられちゃったって思うと…


「私って印象ないのかな…。」

「あ"?」
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