君と過ごした嘘つき時間
「かもなー(笑)」

・・・え?

笑い出す天宮君…。

「だって、お前変じゃん?
人が寝てるの起こして
起こしたと思えば告っちゃうし?(笑)

まぢ頭大丈夫かって感じ」


笑ってたのに
最後の一言を言った時は
真顔で言われちゃって…。


あーもぅ駄目だ。

もともとヤンキー自体無理だった私は、
彼だから…なんとか大丈夫だった。


けど、ここまで
ヤンキーの本性ってやつ?を
出されちゃったら

もう恐怖しか出てこない。




「ごめんなさぃ…」

「は?」

「もう、話しかけないから…
関わらないから…視界にも入らないから
気にしないでください。」


そう言って、彼の緩んだ腕を振り払って
私は走って走って走って…

とにかく彼から遠ざかりたかった。

息を切らして、行き宛も分からないのに
ひたすら走った。
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