君と過ごした嘘つき時間
川の目の前のベンチに腰を下ろして
携帯を開いた。
「もぅ、一時過ぎか…。
言われてみればお腹空いたかも。」
でも、帰る気にはなれなくて…。
そしたら、急に携帯のバイブが鳴り出した。
そこには何十通ときた
侑華からのメールと不在着信。
「あっつーからも来てる」
そしてメールを開いた瞬間に
侑華から電話がかかってきた。
「も…『琴波ぁぁあああー!
一体あんた今どこにいるの!?
学校中探して、放送まで入れたんだよ!?
私を置いて無断でどこか行くなんて酷い!
拓馬も心配してたんだよ!?
私が一番に心配してたけど…。
あと、笹倉?って人も心配してたよ?
連絡したいけど
番号分かんないとかなんとか…。
とにかく!今どこ?』」
・・・・・。
出たと同時に侑華がペラペラと話して…
てか、言うのが早すぎて
なんて言ってるか聞き取れない…(笑)
「ごめん…今、河川敷の公園」
『はぁ!?!?!?』
相当驚いてらっしゃる…。