君と過ごした嘘つき時間
『・・・なんかあったの?』
急に心配気に言ってきた侑華。
ちょっと勘付いたのかな?
「私…変なんだって。
変な子で、頭大丈夫かって…。
駄目だね、私…。
怖くて何も言えなかった。
嫌われちゃったんだ。
馬鹿だよね…叶わぬ恋だって分かってたのに
学校同じでクラスも同じ。
自惚れてたんだよ。
本当、妄想しすぎの
ただの変態だよねー。あははっ」
『琴波…』
侑華には心配かけないって思ってた。
いつもいつも迷惑かけてたから。
これ以上心配かけないって決めてた。
でも、我慢して堪えてても
涙は自然と零れ落ちるだけで…
声も泣き声になっちゃってる。
もう何もかもが嫌になって
このまま消えてなくなりたいって思えてきた。