君と過ごした嘘つき時間
「あ"ぁ!?
兄貴ってこいつの事か?(笑)

あいっかわらず、弱っちーなー。」


目を恐る恐る開けてみると
運転席にいた青年が、
何故か外に放り出されていて

そのまま気を失っていた。


「貴様…!!!」

私の右に座っている人が
青年の所にいるであろう
男の人の方に目を向ける。

しかし、男の人はいつの間にか
私達が乗っている後部席のドアの所まで
回ってきたらしく…

そのままドアを開けて一言言った。


「なんだよ。」

私は固まった。

「ぇ…。ぁま…み…やくん?」


「お前なー。
俺に手間かけさせてんじゃねーよ!」

私が名前を呼んだと同時に
キツく言い放られた。


また、迷惑かけちゃった。


< 86 / 124 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop