君と過ごした嘘つき時間



どんどん、自分の意識が遠のいて行く中
私は死ぬ覚悟をしていた。

溺れ死ぬって本当にありえるのかも。

いつも、溺れるくらいだったら
息少しゎ持つだろうしって思ってたけど
実際自分が経験してみて?

本当苦しいんだ。



しかも、この河川敷の川…
結構な深さあるし足届かないし…(笑)



私が死んだらみんな泣くよね。

だって、また家族五人で
ご飯食べようって約束…あるのに

あの子は必死に約束守るために
いまだって、頑張ってる。


お母さん、お父さん、お姉ちゃん、私。


少しは大きくなったかな?

少しは身体も回復したかな?

最後に見たかった。

幼い病弱なたった一人の弟に…。
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