君と過ごした嘘つき時間




「なんだよ…」

「えっと、私…ゲホッ…ゴホゴホッ」


いきなり咳き込み始め、喉を抑えてる

多分水飲んだんだろう。



「おい、大丈夫か?」

「大丈…ぶ…ゲホッ」

「それのどこが大丈夫なんだよ」


咳き込み+震えてやがる。

はぁ…。

「ほら、これで髪拭け。
あと、それ脱げよ…。」

「ぇΣ ぬ、脱げって…」

動揺し始めたコイツ。

何一人で妄想してんだか…。
ホント、頭大丈夫か?

変人にもほどがあるだろ。

「ばかじゃえねーの?
ブレザー脱げっつってんだよ。

濡れたままだと風邪引くだろーが!」

「ぁ、はぃ…すみません…」


そう言って渋々ブレザーを脱いで
俺のブレザーを着た。
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