ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話
潤side
"残念な姫"の新たな一面が見られた次の日。
相変わらず登校した途端に群がる女子たち。
「「「潤様〜♡おはようございます♡」」」
はいはい。
「おはよう」
ニコッと笑うと、ものすごい叫び声があがる。
毎朝よく飽きないな…
と思いながら前を見ると、"残念な姫"がこっちを見たままぼーっとしている。
俺と目が合うと、昨日と同じようにふいっと顔を背ける姫。
その姿にすっげえイラっとして。
「姫、おはよう」
気づいたら姫に話しかけていた。
「話しかけないでください」
いつもの無表情に、いつもの口調。
でも、俺は知ってるんだぜ…?