ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話








するとそこには、お弁当を持った"残念な姫"が日陰で座っていた。





「あっ…」





俺を見つけた姫は慌てて立ち上がる。





「遅くなってごめんね?」





俺の言葉に下を向く彼女。





「待ちくたびれました。誘っておいて後から来るなんてどういうことですか?」





…イラッ。
ああ言えばこう言う……





「本当にごめんね?」





彼女の目線までかがみ、目の前で笑ってみせる。
すると、心なしか顔が赤くなる姫。





「…で、何の様なんですか?」





俺の視線から逃れるように顔を背ける彼女。
こういう態度取られると、苛めたくなるんだよな〜。








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