ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話
「姫とご飯食べたいな〜って思っただけだよ?…ダメだった?」
少し残念そうな顔をしてみせる。
すると、姫はチラッと俺を見てもう一度顔を背ける。
「べ、別にダメじゃないです。友達も彼氏と食べるから一人だったし……」
「そ?じゃあ食べよっか」
得意の"王子様スマイル"をして見せると、更に顔が赤くなったような気がした。
「……」
「……」
食べ始めたのはいいが、まったく会話がない。
姫は黙々とお弁当を食べてるし、俺はそんな姫をチラチラ見ながらパンをかじっている。