ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話
「んー…そうだねー…」
言わないで、なんて言われたら言いたくなるのが人間のさがじゃん?
「い、言わないでって言ってるじゃない」
強気な口調。
傲慢な態度。
この"残念な姫"をどうやったらおとせる?
「……じゃあ、毎日昼休みは屋上に来てね?」
俺の言葉にまたまた目を丸くする姫。
大きい瞳がさらに大きくなる。
ずっと見つめていたら、本当に吸い込まれそうになる。
俺は慌てて目をそらした。
「嫌です」
「じゃあ、言ってもいいのかな…?」
「そ、それは…!!」
「はい、決定♪」
強引に約束させ、俺はまた"王子様スマイル"をして見せる。
こうして俺は毎日昼休みに姫と会う約束をした。