ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話
雅紀side
「雅紀くんお待たせ!」
そう言って俺の前に現れたのは、笑顔が可愛い俺の彼女、恵美。
背は160弱で、ダークブラウンの長いストレートな髪が風に揺れている。
"可愛い"、という言葉よりも、"綺麗"という言葉の方が似合う恵美。
「じゃ、行こっか」
「うん!」
左手を差し出すと、恥ずかしそうに右手を出す恵美に思わず口元が緩む。
今、すっげえ気持ち悪い顔してるよなって思って慌てて我慢する。