ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話
「なんでもないよ」
「そ?」
じゃあ、あそこのお店入ろ!と手を引っ張る彼女に着いて行く。
雑貨屋とか服屋とかアクセサリー屋とか。
とことん女子しか入らなさそうな所に、構わず俺を連れて行く彼女。
今までの俺だったら、即ホテル行きだったのに。
こんな事できるのって、恵美だけだなと思う。
「これどうかな?」
モノトーンのワンピースをあてて、俺に聞いてくる。
襟元、袖口、裾にレースが使われていて、キレイ系のワンピース。
そんなの、聞かなくても……
「…すっげえ似合ってる」
かわいすぎでしょ。