ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話
「…あ」
「ね?」
なんとなく、本当になんとなくだけど、いつもの姫のオーラとは違う気がする。
いつもの姫は、話しかけなでオーラが超出てるんだけど、今の姫は、なんか、楽しそうっていうか、嬉しそうっていうか……
「王子もわかってるのかなぁ…?」
「なにが?」
「見て、王子の顔。いつもの笑顔と、ちょっと違うでしょ?」
今度は潤に目を向けると。
「なんだあれ」
顔ゆっるゆるじゃねーか。
締まりの悪いその顔は、誰がどう見ても幸せそうな顔にしか見えない。
いつも騒がれている"王子様スマイル"とは月とスッポンの差だ。