ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話
「…え?」
石田潤が座っている右側を見ると、思っていたよりも整ったお顔が近くに。
真っ黒な瞳に、吸い込まれそうで。
「っ」
息が、しにくい。
と思ったその時。
「俺のために、プチトマトなしの弁当作れよ」
…………………………………え?
え?え?え?
ん?え?は?
ちょ、っと待ってよ?
今の、セリフ……………………幻聴?
「あ、の……?」
私の目の前にいるのは、本当に爽やかイケメン王子・石田潤……?