ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話








苦笑いの俺を無視して、栄養のために食べてください、なんて言う姫。
別にトマト食べねーくらいで死なねーし。
トマト食べるくらいなら死んだほうがマシ!!
…って俺、一週間くらいトマト食べてたっけ。
んなことどうでもいい!
なんでこいつは他のやつと違って俺の言うこと聞かないんだよ…





「…じゃあ、姫にあーんしてあげる」


「…は?」


「はい、あーん」





そう言ってプチトマトを姫の口元まで持っていく。
キスしやすそうな、ってか思わずしたくなるような潤った唇に、男が欲情しないわけがない。
だが、この俺様くらいになると、いちいちそんな事で欲情しない。








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