ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話
「食べないと、もう作りませんから」
そんな姫の言葉にカチンときて。
「…そんなこと言うんだ?」
左側にちょこんと座っている姫に近寄る。
俺の言葉にこっちを向いた姫は、珍しく驚いていた。
顔をグイッと近づけて、姫の透き通った瞳を見つめる。
なんでこいつは落ちねーんだよ。
なんて思って更にイラっとした俺は。
「俺のために、プチトマトなしの弁当作れよ」
気づいたら、素の俺で言葉を発していた。