ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話
恵美side
「もうね、やばいの。まるで夢みたいな出来事だった………」
熱のせいか、昨日を思い出したせいか。
真っ赤な顔をした"残念な姫"こと千佳は、家のベッドで横になっていた。
「あーはいはい。それ聞くの5回目。」
「ご、5回!?そんなに言ってる!?いやいやそんなことは……」
「うん、言ってる」
「エスパー・恵美!!!」
「漏れてるからね」
「ガーン!!!」
本当に熱あるの?この子。
通常運転すぎて怖いくらい。