ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話
千佳ママが部屋から出て行き、もう一度話を戻す。
「王子から好きって言われたら、付き合うの?」
「えぇ!?イケメン王子・石田潤が私の事すk「例えばの話ね」
「あ、はい」
「で?」
「…つ、付き合うとか、そんなの考えられないよ……」
千佳にしては珍しく後ろ向き発言。
まあ、千佳の恋バナ聞いたことないから分かんないけど。
いつもの千佳はどんなことでも当たって砕けろ!精神で乗りきってるのに。
「……それに、好き、とかわかんないもん………」
俯いて、顔を赤くする千佳。
…うん。
可愛い。
どうして普段それが出ないのかしら……
「そっか」
「…ぅん」
「早くプリン食べて寝な?」
「あ、プリン忘れてた!!ごめんね私のプリンちゃん!!今すぐ食べて私の体の一部にしてあげるから!♡」
そう言って慌ててプリンを食べる千佳を見ながら、2人がくっつくのはまだまた先だな…と思って、千佳に気づかれないようにため息をついた。