ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話
「ほら、もうすぐ休み時間終わるよ?4時間目終わったら王子に会えるんだから」
「…行かなきゃダメかな」
「当たり前でしょ?」
ほ、保健室いこっかなあ。
ほら、私、病み上がりだし?
頭も痛いし?
ゴホンゴホン!って咳も出るし?
鼻水垂れそうだし?
行くべきだよね保健室!!!!!
「仮病はダメだよね〜千佳」
「…分かってるよ」
ダメだ。
考えてること全部恵美に読まれてしまう。
諦めるしかないか……
「ほら、千佳行くよ?」
「あ、うん」
そうして私と恵美は空き教室を出て、自分の教室へと戻った。