ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話










ま、私が恋とか?
夢のまた夢だし?
だって…"残念な姫"だもん。
誰も私なんて嫁に貰ってくれn「話飛躍しすぎだから」





「あのね千佳。あんたは王子のことが好きなの!王子に恋してるの!」





わかる?なんて聞いてくるけど、当の私、何ひとつ分かりません。
だ、だって、イケメン王子・石田潤に恋だよ!?
って、今はイケメン王子じゃなくて俺様王子って言ったほうがいいのかな。
普段ニコニコ笑ってるくせに、ふ、2人の時は意地悪なこと言ったり、してきたり、なんか、空気甘くなったり………
私は、イケメン王子・石田潤にキュンキュンはするけど、俺様王子・石田潤にはまったく………





「キュンキュンしなかったの?」





壁ドンされても?
なんていう恵美。
……か、壁ドンは、別物だよあれ。
だって、壁ドンなんて、夢見る女の子の憧れじゃん!!!!
誰にされたってキュンキュンするわけ……





「じゃあ、この前告白してきた山田くんに壁ドンされてキュンキュンする?」





山田くんを思い浮かべ、シチュエーションを想像してみる。
…しないね、キュンキュン。
まったくしないね。










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