ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話








でしょ?と言う恵美。
じゃあ、わたしは、あの、石田潤だからキュンキュンしてるってわけ…?





「そういうこと」





あの、俺様腹黒口悪王子に!?





「そういうこと」




わ、わたしは、い、石田潤のことが、す、すすすすすすすすすすき…?





「そういうこと」





ボンっと音を立てて赤くなる私の顔。
わ、私が石田潤に恋してる…?
意識したら、余計に胸の動悸が激しくなる。
ドキドキを通り越して、もうバクバクしてるよ……!





「良かった、千佳が恋心に気づいて」


「え、恵美は知ってたの…?」


「うん、知ってたよ?(千佳の顔から無表情消えてる…)」


「なんで恵美は知ってて私知らないのよ…」





ていうか、恵美は私のこと知りすぎっす。
その日は散々恵美にからかわれながら過ごした。









< 199 / 221 >

この作品をシェア

pagetop