ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話
でしょ?と言う恵美。
じゃあ、わたしは、あの、石田潤だからキュンキュンしてるってわけ…?
「そういうこと」
あの、俺様腹黒口悪王子に!?
「そういうこと」
わ、わたしは、い、石田潤のことが、す、すすすすすすすすすすき…?
「そういうこと」
ボンっと音を立てて赤くなる私の顔。
わ、私が石田潤に恋してる…?
意識したら、余計に胸の動悸が激しくなる。
ドキドキを通り越して、もうバクバクしてるよ……!
「良かった、千佳が恋心に気づいて」
「え、恵美は知ってたの…?」
「うん、知ってたよ?(千佳の顔から無表情消えてる…)」
「なんで恵美は知ってて私知らないのよ…」
ていうか、恵美は私のこと知りすぎっす。
その日は散々恵美にからかわれながら過ごした。