ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話








週明け。





「キャーーーー!!!」





いつもの登校時の黄色い声。
聞きなれた叫び声に、





「おはよう」





猫をかぶった、甘い声。
今までは、他の女子生徒と一緒に彼の姿を目に焼き付けてたんだけど。





「…千佳?」


「ちょ、直視出来ない……」





両手で顔を覆う。
一昨日の恵美との話が頭の中をグルグルとまわって消えない。
わ、わたし、ほんとにイケメン王子・石田潤のことが…………









< 200 / 221 >

この作品をシェア

pagetop