ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話
この状況でいっぱいいっぱいな私の耳に、
「……俺、恵美ちゃんのこと、好きになっちゃった」
なんていう、信じられない言葉が聞こえてきた。
思わず顔を上げる。
「うそ…」
「っていうか、恵美ちゃんのことはけっこう前から知ってたんだ。
"あの姫の友達"って事で有名だったし。
……ずっと、可愛いなって思ってた」
そんな……
雅紀くんも前から私のこと知ってたなんて……
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