ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話








女子なんて、顔しか見てねぇのに。
演じてる王子様に惚れられても、嬉しくねぇっつうの。
そもそも俺が素を出せる女子っているのか?
……我ながら、今日はとことんネガティブらしい。
俺、このまま誰とも付き合わねぇのかな…。
って!
俺は乙女か!!!
自分にツッコミを入れながら廊下を歩いていると。





「……いるじゃん。俺と同類のやつ。」





一生、相手がいなさそうなやつが。
俺はそいつに駆け寄って、顔に王子様スマイルを貼り付けた。







 
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