ツンツン姫がイケメン王子に恋をした話







そして、立ち上がって私の頭に手をのせた。
……ドキっ!!





「姫からお礼言われるの、初めてかも」





心なしか、顔が笑っている。
……気のせい?





「お礼を言うようなこと、されていませんけど」





ドキドキしている胸のコドウがイケメン王子に聞こえそうで、思わず早口になってしまった。
ドキドキ、おさまれ!!!





「ま、それもそっか」





キューン♡
照れたように笑いながら後頭部をかくその姿に、私は今キュンキュンしましたよ!!!
なんちゅーかっこいい姿……♡
照れくさそうなその表情、鼻血もんでっせ!!!
ああ、もう無理。
顔があつくて、頭のぼせ――――




「え!?姫!?!?」





そんな王子の声が聞こえたところで、私は意識とおさらばした。








 
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